所在不明の相続人がいる場合

 所在不明の相続人がいる場合、遺産分割はどのようにするのでしょうか?また、相続税はどうなるのでしょうか。

 民法第25条(不在者の財産の管理)
 従来の住所又は居所を去った者(以下「不在者」という。)がその財産の管理人(以下この節において単に「管理人」という。)を置かなかったときは、家庭裁判所は、利害関係人又は検察官の請求により、その財産の管理について必要な処分を命ずることができる。本人の不在中に管理人の権限が消滅したときも、同様とする。
 2 前項の規定による命令後、本人が管理人を置いたときは、家庭裁判所は、その管理人、利害関係人又は検察官の請求により、その命令を取り消さなければならない。
 不在者財産管理人を選任して遺産分割協議を行うことになりますが、やっかいですね。

 ところで、相続税の法定納期限は「相続の開始があったことを知った月の翌日」から10月を経過する日となっていますが、相続人が行方不明ですと相続の開始があったことを知らないことになります。
 相続税法第35条第2項第1号で、被相続人が死亡した日の翌日から10月を経過したときは、相続税の申告書の提出期限前であっても決定することができることとしています。

 こういう場合は、その決定の相続税に関する延滞税は課されないことになります。

 あ~~、こんな時、遺言書があったらと思います。

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