日経の記事に、市販薬を1万円以上買った場合、所得税を軽減する制度を平成28年度の税制改正要望に盛り込むというものがありました。
これまでも、市販薬は医療費控除の対象になっていたのですが、他の医療費と合わせて10万円以上でないと、所得税が軽減されませんでした。
この制度により、病院ではなく自己治療を推進し、病院で重症患者の診察を手厚くすることができるようにする狙いがあるということです。
しかし、病気になった時に、病院だと税額控除が受けられないから、市販薬を買って確定申告をして税金を軽減してもらおう、という気持ちになるでしょうか。
本年の4月から、大病院の初・再診料が値上げされましたが、実際に支払う診療代が大幅に上がったため、大病院ではなく、地元の病院に行こう、という気持ちになると思います。
これまでもそうでしたが、最近は特に、税制に政策的な意図が反映されすぎているような気がします。